後遺症なしの障害事故の損害賠償額

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後遺症なしの障害事故の損害賠償額

 

 

後遺症なしの障害事故の損害賠償額を例を挙げて説明します。
高校生の子供が車と衝突して怪我をしたとします。
入院は、必要でしたが後遺症はありませんでした。
35日入院して4ヶ月通院しました。

 

 

この場合、加害者と示談交渉することになりますが
その前に損害賠償請求する額を試算することになります。

 

 

損害賠償額は、
積極損害額+消極損害額+慰謝料の合計となります。
それでは、順番に見ていきます。 

 

 

●積極損害

 

 

治療費は、原則として実費全額となります。
他にも物損で破損した服やメガネや荷物なども含まれます。

 

 

付添費は、付き添い人に支払った金額です。
看護体制が十分でない場合や
12歳以下の子供の場合、家族の付き添いが必要です。

 

 

家族の付き添いは、入院1日あたり5500円〜7000円程です。
通院付添の場合は、1日あたり3000円〜4000円程です。

 

 

諸雑費は、寝具・衣類・洗面具・食器等購入費・栄養剤等
・電話代・切手代・新聞雑誌代・ラジオ・テレビ賃借料等
等が該当します。入院中の雑費として1日1500円程です。
入退院・通院交通費は、電車・バス代などです。

 

 

 

今回の例では、
治療費として100万円。
付添費として通院付添費で3000円×35日=10万5000円。
諸雑費として入院中雑費で1500円×35日=5万2500円。
補修のため家庭教師を雇ったため、家庭教師代で20万円
入退院・通院交通費で1万円。

 

 

積極損害の合計は、136万7500円。

 

 

●消極損害

 

 

交通事故にあわなければ得られたはず収入の推計です。
今回は、高校生の例なので休業損害は、ありません。

 

 

積極損害は、0円。

 

 

 

●慰謝料

 

 

慰謝料は、傷害の様態や実治療日数などを勘案して算定します。
判例を見ると入院1ヶ月は、32万円〜60万円。
通院1ヶ月は、16万円〜29万円程です。

 

 

今回は、1ヶ月入院で4ヶ月通院なので
慰謝料は、110万円とします。

 

 

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ここまで整理すると

 

 

積極損害 136万7500円
消極損害 0円
慰謝料  110万円

 

 

合計 246万7500円

 

 

この合計金額が加害者に損害賠償請求する額になります。
ただし、この金額から過失割合によって賠償額が減額されます。
過失が5:5なら半分になるわけです。

 

 

訴訟をした場合の弁護士費用に関しては、
判決で容認される賠償額の10%前後の割合で
認められることが多いです。
判決で容認された弁護士費用も合計額にプラスされます。