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冷却機関
ここでは車の冷却機関というものについて、見てみましょう。
車は、走行状態のとき放っておけば、
どんどん高熱になっていきます。
車の動力は熱エネルギーに依存していますが、
この熱エネルギーのうち、運動エネルギーに変換されなかった部分が
車体の熱となっていきます。
この熱は高まり過ぎると、当然、
自動車に乗っている人間が苦しい思いをするということもあるのですが、
それよりも、車両が正常な動作を行えなくなってしまうという問題があります。
何しろ車は「物質」でできていて、
その物質が熱を帯びれば、おのずと
構成原子・分子の振動が増大することになりますから、
体積・表面積の膨張が生じます。
そうなると、その規格において想定されていた動作が、
実行されないことになってしまうというわけですね。
それを回避するのが冷却装置でして、
この冷却装置は、エンジンとラジエーター(放熱装置)の間を循環する
循環管(これをウォータージャケットと言います)によって構成されています。
この管の中を、冷却水が循環していて、
エンジンから熱を吸収した後に、
ラジエーター部で、その熱を放出することで、
熱を車両外部に逃がす働きを持つことになります。
自動車の部位として、
そこまで目立つポジションではありませんけれども、
この冷却装置が、車が動く根源たるエンジンの動作を
支えてくれているというわけなのです。
事故車で一見無傷でも、
この冷却装置が破損していた場合、
かなり深刻なことになります。