事故した時に自動車保険以外の保険を活用する

事故を起こしたとき、自賠責保険や任意保険が
頭に浮かぶと思いますが
健康保険や労災保険などの社会保険を
活用できることを知っておきましょう。

傷害事故の場合、社会保険を使うと
健康保険を使わない自由診療に比べて
治療費が安く済むので加害者、被害車の双方に
メリットがあります。

被害者のメリットは、
被害者の過失が大きく、治療が長引く場合は、
負担が大きくなるので健康保険などを利用すれば
負担が軽減されます。

加害者のメリットは、
治療費の負担が少なくなる分、
他の損害の項目で支払えるお金が増えることになります。

健康保険を利用したほうが
有利な場合を２つ上げておきます。

●被害者側に大きな過失がある場合
過失相殺率が大きければ大きいほど
健康保険を使ったほうが有利です。

●加害者に賠償能力がない場合
健康保険を使わずに自由診断にすると
加害者が支払う額が大きくなりますが
加害者に賠償能力がない場合は、
被害者が負担することになるので
健康保険を使った方がいいです。

ちなみに利用できる社会保険は、
国民健康保険、健康保険、船員保険、労働災害補償保険で
治療費、休業補償の制度は、交通事故の場合も利用できます。

給付の手続きは、
健康保険組合、社会保険事務所、市区町村などに
第三者行為による傷害届けを提出して行います。

休業補償は、加害者か労災のどちらかでしかもらえません。
社会保険で受けた補償分は、加害者に対して行う
損害賠償請求額から差し引かれます。

しかし、最初にあげたように
加害者・被害者共にメリットがあるので
治療には、社会保険を利用したほうがいいです。